〜回答〜
まず、『自社株買い』は企業にとっての内部留保の使い道、
『株式分割』は株式対策(株価対策)ですので、別件にして考えさせて頂きます。
『自社株買い』についてですが、
バフェットが『配当』よりも自社株買いを好む理由としては、
株主に配当を出す場合、
企業の『利益』と投資家の『配当収入』の2つのレベルにおいて、
二重に税金が取られてしまうことになります。
これは、どちらかというと『税制』の問題で、
『配当の二重課税問題』として取り上げられております。
そこで、バフェットとしては、
税金が二重に取られてしまうのであれば、
『自社株買い』をしてもらって
一株当たりの価値を高めてもらった方が『合理的』という意見であります。
これについては、『バフェットからの手紙 』という本を読めば、
彼の意見が事細かに書かれておりますので、
もしまだ読まれていなければオススメです♪
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また、利益に対し、
内部留保するか、自社株買いor配当するかの基準についてですが、
バフェットは、
「企業が内部留保として再投資することが許されるのは、
株主自らが投資を行うよりも高い収益率を実現できる場合だけである。」
と、言っております。
つまり、利益は『株主』のものであり、
経営陣がその利益を内部留保したいのであれば、
株主がその利益を使って『運用』することで得られる収益率よりも、
収益率が高い事業に利益を投資する!!
ことが期待できる場合のみ、内部留保してよいという意味です。
つまり、
経営陣が得られた利益を内部留保することで再投資したいのであれば、
効率的に活用できる場合のみ内部留保を認め、
効率的に活用できる自信がないのであれば、
→ 株主へ利益を還元しろ!という意味ですね。
簡単に言ってみれば、
「経営陣は、利益をいいかげんに使うな!」とか、
「いいかげんに使うのであれば、株主に還元しろ!」ということです♪
(説明が難しく、わかりにくい文章ですみません。。)
また、一般的に、
『株価』が企業価値よりも『割安』に放置されていると判断する場合、
『自社株買い』を行うことで企業の資金を効率的に使用したことになります♪
さらに、既存の株主にとっては、
『自社株買い』を実行してもらうことで、
『税金』を支払うことなく、
会社に対する持ち株比率を上昇させることができるのです♪
これがバフェットが企業の取締役会に対して、
自社株買いを働きかける理由です。
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次に、『株式分割』についてです。
武田さんのおっしゃられる通り、
最近の日本市場では『株式分割』が流行です♪
しかし、そもそも、、
『株式分割』を行ったからといって、
『企業価値』が高まるわけではありませんよね?
ファンダメンタル的には、
『分割前』も『分割後』も同じです。
でも、日本の株式市場では、
『単元株』という制度があるので、
銘柄によっては、
単位株に投資するのに数百万円もかかってしまう場合があります。
そこで、『株式分割』を行うことによって、
数万円から投資できるようになり、
今まで資金の都合で、
投資ポートフォリオに追加することができなかった銘柄に投資することができるのです。
これにより、投資できる人が増加し、
株価も上昇することとなるのです。
つまり、本来、
『株式分割』とは、
『需要と供給』のバランスが変化する出来事に過ぎないのです。
しかし、これに目をつけた短期的なリスクマネーが流れ込むことで、
『株式分割銘柄→ストップ高!!』
という現象が現われるわけです。
この『現象』を突き詰めていけば、
『単元株制度』は、
株式投資においての『敷居』となっている!!わけで、
『貯蓄から投資へ』
という日本の流れの邪魔をしておりますから、
さっさと改正してもらった方がいいですね♪
早く『米国株』のように、
1株から、100円からの株式投資ができる環境を作って欲しいものです!
さて、今回本題についてですが、
『自社株買い』については
株価が割安な状況であれば合理的な策ですから賛成です!
(もちろん、配当にしてもらっても個人的にはうれしいですが、、笑)
そして、『株式分割』ですが、
これも投資しやすくなりますから大賛成です!
(短期的には株価が乱高下する要因となりますから、
長期ホルダーとしては『売り時』として活用してもいいかもしれませんね♪)
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Answered by おっさん
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